競馬が嫌いな人は、大勢います。
競馬を嫌いになった理由は「馬がかわいそう」や「競馬によって不幸になった」など人それぞれです。
一方で、競馬が嫌いな人がいるにも関わらず、競馬はなくなりません。
当記事では、競馬嫌いな方が嫌いになった理由から、競馬の存在意義について解説します。
この記事を読んで分かること
- 競馬嫌いの人が競馬を嫌いになった理由
- 競馬嫌いな人がいるのに競馬がなくならない理由
- 競馬は廃止すべきか
- 競馬嫌いの人が知っておく3つのこと
競馬嫌いの人が嫌いになった理由
馬がギャンブルに使用されるため嫌い
競馬が嫌いな方が嫌いになった理由として、競馬を含めたギャンブル自体に抵抗があることがあります。
馬という動物が嫌いなギャンブルのためだけに使われているのを見るとかわいそうと感じてしまいます。
競馬だけでは、ギャンブルそのものに抵抗感を感じる方は、競馬を嫌いになる傾向にあります。
馬が殺処分されかわいそうだから嫌い
競馬が嫌いな理由として、引退した馬が殺処分されてしまうことも1つの要因です。
引退した馬の行き先として、乗馬クラブがよく挙げられますが、年間7,000頭ものサラブレッドが産まれる以上、全ての馬が乗馬クラブで生きていけるとは限りません。
人間の欲望を満たすために作られたのにも関わらず、用が済んだら殺処分してしまうことが許せないため、嫌いになった方が多くいます。
競馬の面白さが分からないから嫌い
競馬が嫌いな理由として、競馬自体の面白さが分からないということもあります。
何頭も馬が、騎手に鞭を叩かれながら競走する姿をみても、かわいそうとしか思えず、なにが楽しいのか理解できない方がいます。
面白さが分からないと好きになれないのは、何事も同じです。
競馬のルールが分からないから嫌い
競馬が嫌いな理由として、競馬のルールが分からないことも挙げられます。
競馬は、競走馬だけでも何千頭も存在し、加えて騎手や競馬場など覚えることが沢山あります。
競馬のルールが分からず、見ても意味が分からないため嫌いという方もいます。
競馬ファンの性格が悪いから嫌い
また、競馬自体ではなく、競馬を好きな方から嫌な思いをさせられたことにより、競馬が嫌いになったケースもあります。
競馬をやっている人の中には、金銭的な不安から、他の人に八つ当たりしてしまいやすいです。
競馬ファンが嫌いだから、競馬も嫌いになったという方もいます。
競馬によって辛い経験をしたから嫌い
親が競馬にのめり込んで、生活が苦しかったなど競馬によって辛い経験をしている場合も、競馬を嫌いになる傾向にあります。
競馬自体には何も恨みはないが、競馬によって間接的に苦しい目にあったとき、競馬自体も嫌いになります。
競馬を嫌いな方が、嫌いになった理由は人それぞれです。
競馬嫌いの人がいるのになくならない理由
競馬は地方財政の収入となるため
地方自治体にとって、競馬は重要な財源の一つと位置づけられています。
地方競馬は、売上を通じて馬の改良増殖その他畜産の振興に寄与するとともに、 収益によって地方財政に貢献することを目的として実施されています。
(参照)KEIBA.GO.JP みんなのくらしと地方競馬
競馬が生み出す収益は、地域の公共サービスやインフラ整備に充てられることが多く、その結果、住民の生活の質の向上に寄与しています。
また、競馬場を含む関連施設の運営には多くの人手が必要とされ、地域雇用の創出にも繋がっています。
競馬は畜産振興の寄与に貢献しているため
競馬は、馬産業全体の発展にも大きく貢献しています。
特に、競走馬の飼育や育成を通じて、畜産技術の向上や新たな飼育方法の開発が促進されることがあります。
これにより、高品質な馬の生産が可能となり、畜産業界全体のレベルアップに繋がっています。
競馬は馬の改良増殖に貢献しているため
競馬の存在は、馬の品種改良や増殖にも影響を与えています。
競走馬として優れた能力を持つ馬の選別や繁殖により、より強健で速力のある馬が生産されることが目指されています。
これは、競馬だけでなく、乗馬やレジャーなど、他の馬を利用した産業にも良質な馬を供給することに繋がっており、馬文化の発展にも貢献しています。
競馬嫌いの人が言うように廃止にすべきか
過去にも競馬廃止運動が行われている
歴史を振り返ると、競馬の廃止を求める運動は過去にも存在しました。
実際、2001年頃には地方自治体が競馬からの撤退が相次ぎ起こり、競馬の是非について検討された時期もありました。
しかし、これらの運動が一定の影響を与える一方で、競馬はその文化的、経済的価値によって存続してきました。
競馬が地域社会や経済に与える影響は大きく、廃止への動きは複雑な議論を必要とします。
すぐに全ての競馬を廃止することは難しい
競馬を廃止するという提案は、理論上は簡単に聞こえるかもしれませんが、実際には多くの障壁が存在します。
競馬業界は、多くの人々の生計や地域経済に深く根ざしており、その廃止は大きな経済的影響を及ぼすことが予測されます。
さらに、法的な制約や代替収入源の確保など、考慮すべき事項が多岐にわたります。
したがって、競馬をすぐに廃止することは、現実的には非常に難しい課題となっています。
競馬嫌いの人が知っておくべきこと
日本競馬では鞭の使用制限がある
日本の競馬では、鞭の使用を1レース中連続5回までと制限しており、違反した騎手に対してペナルティを課しています。
競馬において、鞭は馬へ合図を送るための道具とされています。
騎手が馬に合図を送るために使用する。
(参照)JRA 鞭
競馬では、鞭は無制限に使われるものではないため、馬が無条件にかわいそうということはありません。
海外競馬はもっと厳しい鞭の使用制限がある
海外で行われている競馬では、日本競馬よりも厳しい鞭の使用制限が課されています。
例えば、フランスでは1レース中に9回以上鞭を使った場合、失格となってしまいます。
騎手が同一レースにおいて、9回以上鞭を使用したと裁決委員が判断した場合、当該騎乗馬は失格となり、レースが確定します。
(参照)JRA フランス競馬のルール
日本の鞭の使用制限は「連続5回以下」であるため、連続でなければ何回でも鞭をたたいても構いません。
日本を含めて、世界中で馬への対応について検討されています。
引退した馬の全てが殺処分されるわけではない
引退した馬は、全て殺処分されるわけではありません。
引退馬は、乗馬クラブに行くのが一般的ですが、コンパニオンになる馬も存在します。
次に、引退した馬がどのような余生を送るのか解説します。
競馬嫌いの人が知らない引退馬の余生について
乗馬クラブで活躍している
多くの引退競走馬は、乗馬クラブで第二のキャリアを歩んでいます。
ここでは、初心者から上級者までの乗馬愛好家に対し、乗馬の技術を教える役割を果たしています。
これにより、引退馬は人々との新たな絆を築きながら、活躍の場を広げています。
コンパニオンとして活躍している
引退競走馬がコンパニオン動物として新たな生活を送っている例も少なくありません。
これらの馬は、高齢者の施設訪問や障害を持つ子どもたちへのセラピーとしての役割を担うこともあります
。馬と人との間には強い心理的な絆が形成され、相互の癒しに寄与しています。
まとめ|競馬嫌いの人がいても競馬はなくらない
競馬嫌いの方が、競馬を嫌いになった理由は人それぞれです。
ただ、競馬嫌いな方がいるのにも関わらず、競馬はなくなりません、
その背景には、競馬が地方財政に寄与していたり、競馬関係で働く人がいることが挙げられます。
競馬嫌いの方は、競馬のことを知り上手な距離間で接することをおすすめします。
コメント