競馬の鞭は痛いのか?叩かれても痛くないか解説

競馬の鞭は痛いのか

競馬の鞭で叩かれると、馬は人間同様に痛いと感じます。

そのため、日本の競馬でも鞭の使用を1レースあたり連続5回までと決めていますが、海外競馬と比べると使用制限が緩い印象です。

ただ、日本競馬において鞭は「馬へ合図を送るための道具」とされており、叩く以外の合図のおくりかたも存在します。

当記事では、競馬の鞭で馬が叩かれたときの痛みや競馬の鞭の使用制限について解説します。

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この記事を読んで分かること

  • 競馬の鞭で叩かれる痛いのか
  • なぜ競馬には鞭が使われるのか
  • 競馬で鞭を使わない騎手はいるのか
  • 競馬の鞭の使用制限について
目次

競馬の鞭で叩かれると馬は痛いのか?

馬は鞭で叩かれると痛いと感じる

競馬の鞭で叩かれると、馬は人間同様の痛みを感じます。

馬の皮膚は、人間の皮膚よりもかなり厚いため、鞭で打たれたとしても痛みを感じにくいと言われてきました。

しかし、馬の皮膚の厚さは痛みを保護するものではなく、人間と痛みの感じやすさは変わりません。

厚い真皮は外傷に対するある程度の回復力を提供する可能性があるものの、「外部の皮膚の痛みから保護するとは考えられていない」と述べた。

(参照)TheGuardian Horses and humans feel the same pain when whipped, study finds

つまり、馬にとって鞭を打たれることは、痛いと感じる不愉快な行為ということになります。

鞭を使ってもレースの結果は変わらない

海外の研究では、競馬で鞭の使用が許可されているレースと、鞭の使用が禁止されているレースを比較しても、レースタイムや騎手の安全性に差がないことが明らかになっています。

鞭打ちが許可されているレースと鞭の使用が禁止されている見習いレースとの間でレースタイムや騎手の安全に差がないことが判明した。

(参照)TheGuadian Jockeys get no benefit from using a whip in horse racing, landmark study finds

これまで競馬では、鞭の使用の妥当性について、レース結果への影響や、騎手に対する安全性の確保を理由に主張してきました。

しかし、鞭の使用が禁止されているレースでも、レース結果に大きな差はなく、騎手の安全性も保たれていたという研究結果が出ています。

なぜ競馬は鞭が痛いのに使うのか?

海外の研究では、競馬における鞭の使用が無意味だとされているのにも関わらず、なぜ未だに使っているのでしょうか?

競馬で鞭が使われている理由について解説します。

鞭は馬に合図を送るための道具

日本競馬において、鞭は馬にスパートの合図を送るための道具とされています。

近年の日本競馬では、鞭の使用制限が設けられたり、パットの装着義務が課されたりするなど、鞭の使用を避ける動きが活発化しています。

騎手が馬に合図を送るために使用する。競走騎乗では、長さ77センチ未満で、衝撃吸収素材を用いたパッドを装着したものでなければ使用できない。

(参照)JRA 競馬用語辞典 鞭

鞭は馬が内外に外れることを防ぐ

また、競馬の鞭は、馬がコースから外れないように進路方向の変更をするためにも使用されます。

騎手が鞭を使って、進路方向を伝えることによって、他の馬と接触する事故を起こすことなく、レースが進められています。

ただ、鞭は馬の進路方向を変更する方法の1つであり、他の道具でも安全に騎乗することは可能です。

日本競馬は鞭の使用制限において海外より遅れている

日本の競馬では、2014年より鞭の使用について制限をかけるようになってきましたが、海外競馬と比較すると対応が遅れています。

鞭の使用制限の動きが遅れている背景として、日本中央競馬会競馬施工規定との矛盾が挙げられます。

日本競馬では、八百長防止のため、騎手はいかなる場合も馬の全能力を発揮させなくてはならないという規定が存在します。

第111条 騎手は、競走において、馬の全能力を発揮させなくてはならない。

(参照)日本中央競馬会競馬施行規程

そのため、馬の性格によって鞭を使用せざるを得ない場合は、馬に対して鞭をたたく行為を行います。

日本競馬では、鞭の使用について騎手からも制限の緩和が求められるなど、なかなか進展していないのが現状です。

競馬で馬が痛いから鞭を使わない騎手はいるのか?

一切鞭を使わない騎手はいない

競馬で一切鞭を使わない騎手はいないでしょう。

鞭の使用が少ない騎手はいますが、馬の性格によって最低限使用することがほとんどです。

馬がかわいそうという理由で、鞭の使用を控えている騎手はいないのが現状です。

馬によって鞭を使い分けている

競馬において騎手は1本の鞭で全レースを競走している訳ではなく、馬の性質によって鞭を使い分けています。

鞭の使い方には、複数の種類が存在し、実際には鞭を打たない「見せ鞭」というものも存在します。

実際に鞭を使用すると逆に走る気をなくす馬に対して、目先で鞭をちらつかせることだけにとどめて走る気をうながすこと。

(参照)JRA 競馬用語辞典 見せ鞭

見せ鞭で走る意欲が出る馬に対しては、馬がよく見えるよう鞭に細工をしたりしています。

また、鞭がビュンビュン鳴る音に敏感な馬に騎乗する際は、鞭に羽をつけて振り回すことによって合図を送ることがあります。

つまり、鞭は必ずしも馬を叩くものではなく、あくまでも合図を送る道具なのです。

どれが一番痛い?競馬の鞭の打ち方の種類

見せ鞭

競馬の見せ鞭は、馬を鞭で叩かず、合図を送る鞭の使い方です。

馬によっては、鞭で叩かれることで走るやる気を失い、失速してしまうこともあります。

競馬において鞭はあくまでも合図であるため、鞭を馬の視界にいれること、スパートの合図を送る手法も存在します。

肩鞭

競馬の肩鞭は、騎手が鞭を使って馬の肩部分を軽く叩くことで、追加のスパートを促す技術です。

競走馬によっては、太ももやお尻を叩かれるのを嫌がることもあり、肩を鞭で軽く叩くことによって合図を送ります。

ただ、肩に強く鞭を入れることは禁止行為となっており、あくまでも軽く叩く程度でなければなりません。

手鞭

競馬の手鞭は、騎手が自身の手を使って馬の首の後ろや肩に軽く触れることで、スパートや方向転換の合図を送る方法です。

物理的な接触を用いるものの、肩鞭やその他の方法に比べてより優しい刺激を与えます。

ただ、全力疾走している馬の上で手を離すのは困難であるため、あまり使われていない方法です。

出鞭

競馬の出鞭とは、ゴール直前ではなく、スタートした直後に行う鞭の打ち方です。

レースにおいて先行したいときや、集団から遅れをとっているときに、出鞭を打つことで走りを促します。

競馬において鞭は、レース終盤に使われるものと思われがちですが、レース開始直後にも使用することがあります。

競馬の鞭の使用制限とは?痛いから厳しくなる?

競馬の鞭使用については、年々制限が厳しくなっている状況です。

次に、競馬における国内外の鞭の使用制限について解説します。

日本競馬では1レース連続5回が上限

日本の競馬では、2024年度のレースから1レースあたりの鞭の使用を連続10回から連続5回までに変更されました。

海外競馬で鞭の使用制限が強まる状況に影響を受け、日本競馬でも取り締まりが厳しくなっています。

ただ、連続して5回以上叩いてはいけない規則は、言い換えれば間隔を開ければ何回でも叩いて良いという意味にも取れます。

海外の競馬では、鞭の使用を禁止している国もあることを考えると、日本が遅れをとっていることが分かります。

フランス競馬では9回以上鞭を使ったら失格になる

フランス競馬では、1レース中に9回以上鞭を使用した場合、レースを失格になるという厳しい制限をかけています。

騎手が同一レースにおいて、9回以上鞭を使用したと裁決委員が判断した場合、当該騎乗馬は失格となり、レースが確定します。

(参照)JRA フランス競馬のルール

日本競馬では、鞭の使用制限を超えた場合、制裁を騎乗した騎手に対して課されるだけであり、最大でも5万円の罰金にとどまります。

フランスでは、馬自体が失格となってしまうため、罰則の重さが違います。

海外競馬では騎乗停止処分を受けることもある

海外競馬では、鞭の使用回数制限を超えて鞭を使用すると、騎乗停止処分を受けることもあります。

鞭の使用回数制限を超過して鞭を使用したことについて、ケンタッキー州競馬委員会裁決委員から2023年5月11日(木曜)の騎乗停止処分を受けました。

(参照)JRAニュース C.ルメール騎手の騎乗停止処分

日本の競馬では、鞭の使用制限を超えたとしても、罰金にとどまり騎乗できなくなることはありません。

そのため、制裁を受けることを覚悟して、制限以上の鞭を打つ騎手も存在します。

日本でも、海外同様に鞭の使用制限について厳しいルールを設ける必要があります。

まとめ|競馬の鞭で叩かれると馬は痛い

競馬で使われる鞭で叩かれると、馬は人間同様に痛みを感じます。

そのため、近年国内外で鞭の使用制限を厳しくしていますが、日本の競馬は海外に比べて遅れてをとっているのが現状です。

一方で、競馬の鞭は音を鳴らしたり、馬に見せたり、叩く以外の方法でも使用されています。

今後、日本の競馬においても、鞭の使用が最低限に留められるようにルールの改正が行われるよう動きを注視していく必要があります。

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